来月、第3期スタート 粉体接合プロセス研 
51社が参加

日刊工業新聞、2005年(平成17年)4月26日

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  大阪大学接合科学研究所が設立した産学連携の「粉体接合プロセス研究会」(06-6879-8660、代表=内藤牧男阪大教授)は、3期目のテーマとして「ナノ粒子構造制御と粒子構造配列構造制御によるナノ材料の創製」に取り組む。5大学の六つの技術シーズを集結し、実用化の障壁となっているナノ粒子分散やナノ構造制御のプロセス確立を目指す。
  1回目の研究会を5月9日に阪大で開き、各要素技術の研究計画を発表、討論する。参加企業は51社。業種は材料、電子部品、医薬、ファインケミカルなどと幅広い。1年に4回程度、研究会を開催するほか技術講習会も行う。並行して数社の参加企業を募集している。
  研究会は大学の技術シーズを公開する形とする。技術シーズに関する研究成果を参加企業に公開したり、中核となる技術講習を実施する点が企業に評価され、毎年度50社以上の参加がある。
  3期のテーマは次の通り。
  ○ドライプロセス、非加熱場によるナノ粒子の構造制御(内藤教授)、○液中におけるナノ粒子の合成・分散の同時制御(神谷秀博東京農工大学教授)、○超臨界法とナノバイオテクノロジーを用いたナノ粒子配列構造制御(阿尻雅文東北大学教授)、○液中成膜によるナノ多孔体構造の創製(金村聖志首都大学東京教授)、○ナノ粒子焼結プロセスによるナノ複合構造制御(多々見純一横浜国立大学助教授)、○ナノ構造制御のための界面の濡れ特性評価(野城清阪大教授)